内容は知らずとも、タイトルだけは多くの人が知っているであろう、大人気漫画の『鬼滅の刃』。
今や子どもから大人までハマるその漫画に、モラハラとどう関わりがあるのかと思う人も多いとは思いますが、現代社会を生き抜く教科書とも言われている程のノウハウがあるんです。
本記事では、モラハラ被害に遭われている方目線で、脱出のヒントをご紹介していきます。ここでは、夫婦の設定でモラ夫と妻と呼びますが、モラ夫以外のモラハラでお悩みの方は、モラ夫部分を別のモラハラ加害者と読み替えてご覧ください。
『鬼滅の刃』とは?強くて優しい炭治郎の成長が魅力。
大正時代を舞台とした、人喰い鬼が蔓延る恐ろしい世界。
主人公、炭治郎の家族は鬼に食われ、残された妹の禰豆子も鬼にされてしまいます。
妹を人間に戻すため、修行し、数々の鬼との闘い、成長していくストーリーです。
はじめから強いわけではなかった、単なる弱者だった炭治郎。もともと人であった鬼に慈悲の気持ちを向けられるほど、純粋で優しい少年です。
家族の絆は、「恐怖」でつなぐものではない。-自分の状況に気づかせてくれる―
偽の家族を作り、「恐怖」で支配している鬼、十二鬼月の累に出会ったときのことです。
「父や母や姉がそれぞれの役割を果たすことがすべて」
「『守る』や『絆』というそれらしい言葉を好み、家族を「恐怖」という絆でつなぐ」
「逆らうとどうなるか教える」という累に対し、炭治郎は、
恐怖でがんじがらめに縛りつけることを家族の〝絆″とは言わない
その根本的な心得違いを正さなければお前の欲しいものは手に入らないぞ‼
と言い放ちます。
どうやら自身の置かれている環境と似ていると思いませんか?
私は、モラ夫と生活していたとき、モラ夫のマイルールに逆らうと暴言や無視といった罰が与えられることを日に日に学習していきましたが、そのときは「恐怖」で支配されていると客観的に思うことができませんでした。
「あなたのことを大切にしている」と口では言われますが、私の意思が尊重されることは全くない生活でした。
モラハラ被害者は、まず自分の状況を客観的に把握することが大切です。
この累の偽装家族は、客観的にわかりやすくDVが描かれているため、自分の状況に置き換えやすいのではないかと思います。
そして、「恐怖」で支配されている間は、家族とはいえない、ということに気づかせてくれます。
富岡義勇『生殺与奪の権を他人に握らせるな‼』
第1話で、鬼と化した禰豆子を鬼殺隊である富岡義勇から守ろうと、炭治郎が「やめてください」と土下座して命乞いをする場面での名セリフです。
「奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者には何もできない」「鬼なら妹を治す方法は知っていてもお前の意思を尊重してくれることはない」と一喝します。
モラ夫に対して「ごめんなさい」と何度も謝ってきたモラハラ被害者の方は多いと思います。
自分が謝ることでその場が収まればよい、謝ることで自分の言うことを聞いてもらおうという意図からだとは思います。
しかし、その行為は、妻の意思を尊重することのないモラ夫に対し、自分がしたいこと、自分の行動に対する権利をモラ夫に与えているだけだったのです。
当然、その場が本当に収まることもなく、したいことも通ることはほとんどなかったのではないでしょうか?
私は弱者であり、自分の行為が無駄だったと気づかせてくれる場面でした。
まとめ
単にストーリーが面白いだけではない『鬼滅の刃』。
モラハラ被害者にとっても、気づきや希望を与えてくれる作品です。
モラハラという考えに支配されてしまっている状態から少しでも脱出のヒントになれば幸いです。
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