モラハラ夫の口癖には、「どうして俺の言うことが聞けないんだ」と「あなたのことを大事にしている」という相反するセリフがあります。
この口癖はどんなとき出るのか。
なぜ真逆の言葉が口癖なのか。
このセリフに隠された、モラ夫の表の心理と裏の心理を分析してみた結果をご紹介します。
- 「どうして俺の言うことが聞けない」と脅されるときと、この表の心理。
- 「あなたのことを大事にしている」と口に出されるときと、表の心理。
- 【裏の心理】自分への自信のなさから生じる2つの不安がある。
- まとめ
「どうして俺の言うことが聞けない」と脅されるときと、この表の心理。
モラ夫は、妻がやること為すことすべてに口出しします。
掃除機のかけ方、お皿の洗い方、ご飯の味付け等、家事のやり方をはじめ、
運転の際の右折の仕方等まで事細かく指示を出します。
妻としては、「なぜそこまで言われないといけないのか!」と、悔しい気持ちにしかなりません。
当然、一挙手一投足モラ夫の言う通りに動くことなどできません。
この指示を無視して、自分のやり方で行ったり、言い返したりした場合、
例の「どうして俺の言うことが聞けない」と脅されて、妻は怖い思いをすることになります。
モラ夫は、自分の考えだけが正しい!と思い込んでいます。
そして、妻のことを妻となった時点で、モラ夫の支配下にある人物だとみなし、「ダメなやつ」認定を行います。
その結果、世間一般のルールとは関係なく、自分だけで考えた「正しいやり方」を教えてやっているのに、どうして妻がやろうとしないのか理解ができなくなるのです。
ものすごくよい言葉で言えば、「善意」「おせっかい」ぐらいにしかモラ夫は思っていません。
妻のことをダメなやつ認定を行っているため、「どうして俺の言うことが聞けないんだ!」と怒鳴ることが平気でできてしまうのです。
「あなたのことを大事にしている」と口に出されるときと、表の心理。
モラ夫には、モラハラサイクルがあり、「ハネムーン期」と呼ばれる、優しいと思わされる時期があります。
この時期には、暴言がほぼ吐かれることはなく、「こんなにあなたのことを大事にしている人は俺しかいない」などとセリフを使いこなされることがあるのです。
妻としては、「モラハラが治った」とか「本当は優しい人なのに、普段は自分が怒らせてしまっているんだ」と、間違った思い込みをしてしまいます。
前項に引き続き、モラ夫としては「善意」でマイルールを押しつけているので、
むしろ常日頃から、いいことをしていると本気で思っています。
それが「大事にしている」という言葉につながるのです。
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【裏の心理】自分への自信のなさから生じる2つの不安がある。
分析を進めると、この心理の裏にはモラ夫の自分への自信のなさが大きな要因としてあることに気づき、そこには2つの不安が生じていました。
妻に、家事や運転をやってもらいたいということが本来の目的です。
モラ夫にとって、家事はできないこと、運転も自信のないことです。
最終的には自分でやればいいだけなのに、自分でするという自信もないから、俺だけが信じる「正しいやり方」で妻を動かすという方法を思いつきます。
妻をコントロールすることで、達成できる状態がモラ夫にとって好ましい状態です。
家事や運転も、やってもらえればモラ夫は楽な状態ですからね。
単に「してほしい」と伝えるだけではやってもらえないのではないか?という自分への自信のない気持ちがあるのです。
だからこそ、目的だけでなく、具体的な方法まで提示しなければならないと思い込みます。
ここまで言ったからやってもらえるだろうと判断し、妻の思考力や自由を奪っていることに気づきもしません。
まとめ
相反する2つのセリフには、「ダメな妻に、俺が正しいことを教えてやっている」という共通の心理がありました。
妻のことをダメなやつだと思いながらも、
その妻にさえ、「もしかしたら、単に頼んだだけでは目的が達成できないんじゃないか?」と不安になっているのがモラ夫です。
自分だけで目的を達成することができないのでは?と考える自分への自信のなさから、自分だけで考えた「正しいやり方」を押しつけ、コントロールしようとしてしまうのです。
コントロールしようとする感覚が、この2つのセリフを生み出してしまったわけです。
よくあるモラ夫の口癖なので、お宅のモラ夫もこの発言をしていたら、このような深層心理が隠れている可能性があるので、まずはよく観察してみてくださいね。
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