モラハラ離婚において、離婚理由を簡潔に説明するポイント、文例をご提案します。【モラハラ離婚調停体験記19】
・弁護士や調停委員に、離婚理由を簡潔に説明するにはどう言えば伝わるだろう。
「夫のモラハラに耐えられなくなった」これが離婚理由だと思いますが、公の場で初めて離婚理由を語るとき、文章化するとき、どのように伝えればわかりやすいのか、ポイントや文例をご提案します。
- モラハラは伝わりにくい!という認識が必要。
- ポイント①モラハラを少し詳しく伝える。
- ポイント②経済的DVを言い換える。
- ポイント③口頭で伝えるときも文章化したときも、離婚理由を3つ程度に分けて説明する。
- 文例をご提案
- まとめ
モラハラは伝わりにくい!という認識が必要。
「モラハラ」という言葉は、ネットやテレビではよく目にするものの、調停の場ではあまり浸透していないのが現状です。
「モラハラに強い」という弁護士であっても、ベテランの弁護士であっても、モラハラは被害を受けたことのある人でしか、なかなか本当には理解してもらえないものなのです。
DVのように目に見えるものでもなく、不貞行為のように何か列記とした証拠を示しづらいのが、モラハラです。
しかし、あなたという人の人間としての尊厳を壊したモラハラは、立派な離婚理由だと私は考えます。
単なる価値観の相違ではないということを訴える必要があります。
ポイント①モラハラを少し詳しく伝える。
「モラハラを受けた」と伝えるよりも、
「金銭的虐待、人格否定、暴言を吐かれる等のモラルハラスメント を受けていた」
「本人(=モラ夫)は全く自覚がない状態」
と、伝えると少しわかりやすくなります。
ポイント②経済的DVを言い換える。
「経済的DVを受けて辛かった」と伝えるよりも、
「常識外れの生活費の支給に困窮していた」
「子どもを抱えての今後の実生活が経済的にも精神的にも危惧される」
と具体的に伝えるとわかりやすいです。
ポイント③口頭で伝えるときも文章化したときも、離婚理由を3つ程度に分けて説明する。
ポイント①②を踏まえて、口頭で伝える場合と文章で伝える場合の例をご紹介していきます。
はじめから多くを語ろうとするよりも、どちらも、離婚理由を3つに分けて伝えることで、モラハラにあまり理解のない方にでもなんとなくでもイメージを掴んでもらいやすくなります。
文例をご提案
「離婚理由は主に3つあります。」と最初に伝えます。
「1つ目は、高圧的な態度で暴言を吐かれる等人格否定を繰り返されるといったモラルハラスメントを受けました。」
例えば〜
と、何個か簡単に例を挙げます。
「2つ目は、常識外れの生活費の支給に、生活が困窮し、それに伴い行動制限も受けました。」
→経済的DVのことと、マイルールのことをこのように表現しました。
同様に簡単な事例を伝えます。
「3つ目は、モラハラにより、相手方は子どもを第一に考えた未来設計を行いませんでした。」
→モラ夫の場合、すべてが自分都合なので、子どもを抱えての生活を成り立たせるのは困難です。
こちらも簡単な事例を挙げます。
この3つで、モラハラの特徴や実際に自分が受けてきたモラハラをざっくりカバーできていると私は思います。
★文章化する場合
文章で離婚理由を問われる場合も口頭と同じような内容を、文章を短くしたり長くして調整しますが、3つに分ける点は同じです。
まとめ
弁護士や調停委員という普段あまり接さないような方々に、家庭の事情をわかってもらうというのはなかなか難しいことです。
結論から伝える。
具体的に伝える。
このことを意識すると、少しでもわかりやすいと思います。
弁護士や調停委員と接する時間は限られている中、私も3つの理由に分けて説明することで、なんとなくでも伝わったと思いました。
モラハラをわかってもらう前に、まず言語として人に伝えることを意識すると、すんなり聞いてもらいやすくなります。
夫のモラハラが理由ということを簡潔にわかりやすく伝える例が少しでも参考になれば幸いです。
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